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2025.10.02
胃腸を整えて毎日を元気に。働くお母さんのための胃腸ケア
仕事に家事に子育てに、、と毎日フルタスクで過ごすお母さん。つい食事をパンとコーヒーで済ませたり、夕食をバタバタと食べたりしてしまうことはありませんか?
そんな生活が続くと、気づかないうちに「胃腸の疲れ」が溜まり、身体全体の元気がダウンしてしまうことがあります。
中医学では、胃腸は「脾胃(ひい)」と呼ばれ、食べたものを消化・吸収し体のエネルギーを生み出す大切な臓腑(ぞうふ)と考えられています。脾胃(ひい)の働きが弱ると、疲れやすさ・冷え・むくみ・肌荒れなどにもつながりやすく、毎日を頑張るお母さんにとっては要注意ポイントです。


ー「なぜ胃腸ケアが大切なの?」ー
中医学で考える【脾胃(ひい)】の役割

脾胃(ひい)は、食べ物や飲み物を「気(エネルギー)」や「血(栄養)」に変えて全身に届ける、いわば”台所のような存在”。
しっかり働いてくれていれば、体も心も元気に動けます。しかし、冷たい飲み物や暴飲暴食、ストレスや睡眠不足は脾胃を弱らせてしまいます。
働くお母さんに多い胃腸のトラブル

・朝食抜きで動き出す⇒午前中のエネルギー不足
・外食やコンビニ食が多い⇒脂っこさや冷たい食事で胃腸が疲労
・精神的なストレス⇒胃の不快感や食欲低下につながる
このように、日常の習慣や環境が胃腸の不調を招きやすいのです。
ー 沖縄は湿度が高く脾胃(ひい)の不調が起こりやすい ー

脾胃(ひい)は湿度の影響を受けやすいと言われ、湿気が多い沖縄では消化器系のトラブルを抱える方が比較的多いとされています。そして体の中にも余分な水分が溜まりやすく、胃腸の働きを妨げます。
湿気を取り除いてくれる食材⇒はと麦やとうもろこし、小豆など余分な水分を流す食材が役立ちます。
季節に合った食材を意識し、料理に取り入れる事で無理なく胃腸ケアができます✨
はと麦レシピ
1.はと麦と小豆のデトックス茶
効果:(利尿作用・むくみ・美肌)
・はと麦(炒り)・・大さじ2
・小豆(乾燥)・・大さじ1
・水・・600ml
作り方 / はと麦と小豆を軽く炒り、鍋に水を入れて弱火で20~30分煮出します。茶こしでこして完成です◎
2. はと麦ごはん
・白米・・2合
・はと麦(乾燥)・・大さじ2~3
・水・・通常の水加減+大さじ2(はと麦分の水)
・塩・・ひとつまみ(お好みで)
作り方 / はと麦を軽く水洗いし、30分~1時間ほど浸水しておくとふっくら炊けます。(時間がない場合は洗うだけでも◎)そして、白米を洗って通常通り炊飯器に入れます。通常の水加減にしてから、はと麦分の水を追加します。そして、はと麦と塩を加えて軽く混ぜ、通常モードで炊飯。炊き上がったら10分ほど蒸らして、全体をざっくり混ぜればできあがり。
ー 働くお母さんにおすすめ!手軽にできる胃腸ケア ー
朝食におすすめのお粥やスープ

パンとコーヒーよりも、あたたかいお粥やスープで胃腸をスタートさせましょう。消化がよく、冷えたお腹をやさしく温めてくれます。
例えば作ったお粥にスライスした生姜を入れて塩糀を混ぜ、味を調えれば消化にやさしい定番レシピに♩
又、かぼちゃと玉ねぎを水で煮てハンドブレンダーで滑らかにし、牛乳と玉ねぎ糀を混ぜて味を調えるとお子さまでも飲みやすいかぼちゃスープができます☺
常備菜で家族も一緒に胃腸ケア

かぼちゃの煮物、山芋のとろろ、根菜スープなどは作り置きも可能◎「ママだけ特別な食事」ではなく、家族みんなで胃腸を整える習慣にできます。
子どもも喜ぶ薬膳なおやつ

・さつまいもスティック
・はちみつ入り白玉団子
など、胃腸にやさしくエネルギー補給できるおやつは、お子さんのおやつタイムにもぴったり☺
ー 暮らしと食養生をつなげる ー
落ち着いた空間で「よく噛む」習慣を

せっかくの食事も、立ったままやスマホを見ながらでは胃腸に負担がかかります。家族が自然と食卓に集まれるダイニング空間は、食事の時間をゆっくり過ごすきっかけになります。
キッチン動線が整うと薬膳生活も続けやすい

野菜を切ってすぐ調理できる広い作業台、作り置きがしやすい収納、、。こうした工夫が「薬膳的な食生活」を無理なく続ける支えになります。家づくりと食養生は一見別々のようでいて「暮らしを健やかにする」という同じ目的をもっています。


胃腸をいたわることは、働くお母さん自身の元気を守ること。そして、その元気は家族みんなの笑顔につながります。
毎日の食事に薬膳の知恵を少し取り入れるだけで心も体もぐっと楽になるはずです。家づくりと同じく健康も「小さな積み重ね」が大切。ぜひ季節の食材や工夫を取り入れて、健やかな毎日をお過ごしください♩